昔ながらの風習が残る町内会主導の葬儀

数年前祖父が亡くなった時に、長女であった母が喪主に。祖父は定年退職した後も地域の町内会長を務めるなど、ご近所付き合いが深く地域に貢献してきた人でした。地域が田舎ということもあり、葬儀はその町内会が取り仕切って行うのが長年のしきたり。すべての役職を町内の役員が行い、また葬儀委員長はその時の町内会長さんでした。
近所のお寺でお通夜・告別式を行ったのですが、親族として参加した私が驚いたのは、通夜前に親族が食べる夕食から通夜の後に食べるおつまみ、翌日の朝食、そして火葬場に持参するすお弁当まで、全てを町内の奥様方が手作りしていたこと。夕食としてはカレーライスやサラダ、夜お酒を飲みながら食べるオードブルなどなどが手作り。今までそのような葬儀に親族として参列したことがなかったので、地域によってはこんな風習がまだ残っているのかと驚きました。
喪主であった母もこのような葬儀、葬式、告別式は初めて。かなり戸惑いもあったようですが、郷に入れば郷に従えの考えで、割り切って町内会主導でお願いしたようです。持ちつ持たれつの関係で、その集落では会員が亡くなった時には必ずこのように取り仕切るそうです。