熊本でがん治療を受けていた祖父が元気なころは夫婦で買い物に行き、90歳の半ばまで庭いじりしていた義祖母(同居)が亡くなりました。
年齢も年齢なので静かに送ってあげたいという、義母の提案で家族葬にしました。私が想像していた家族葬はホントに家族だけだったのですが、主人や義母は弔問のお客様がこないのが家族葬というイメージだったようです。この辺のイメージは、地域柄もあると思います。主人は山梨で私は千葉なので、お葬式や結婚式の大きさ習慣は大分違いますから。
祖母は数えで100歳の天寿を全うしお友達や親族も少なかったのですが、歳の離れた姉妹や甥、普段からお付き合いのある親族など全部で20~30人ほどの親族に来ていただきました。葬儀もホールで行いましたし、小さいながらも一通りのことは普通のお葬式と同じように行いました。お香典返しなどもしましたし、49日も親族を呼びました。
因みに私がこだわったのは「長寿の封筒」です。長生きした人のお葬式には、長寿に縁があるようにと5円玉をお香典返しに入れる風習があったようで、今では使い勝手も考えて100円玉を長寿と書いた封筒を入れるそうです。元気なおばあちゃんだったので、皆さんにもおすそ分けしようとおもいました。
うちの親族では家族葬が珍しかったので、その後の親戚の感想は様々でした。田舎の親族では「あんな変わったことをするから・・・今まで通りやってくれないと困る」という方もおられましたし、私の実家の母は「(家族葬というより)普通のお葬式だったじゃない」と言っていました。
やり方はそれぞれだし、特に答えがあるわけではないので、故人を家族が思って送ってあげたから良かったんじゃないかなぁと私は思っています。